熱血漢・森田知事 人口の少ない町は無視

台風で甚大な被害を受けた千葉県民が2次被害に遭っている。そのひとつが便乗詐欺。県消費者センターには19件の相談が寄せられ、10件が保険の代行、4件が補修に使うブルーシート絡みという。

「『火災保険の支払い申請を代行する』という業者が来たが、信じていいかとの問い合わせです。ブルーシートに関しては『屋根に取り付けてもらい、20万円を支払ってしまった』とか、シートを無料で取り付けるとの約束だったのに屋根の修理を断ったら数万円を請求されたケース。風で飛ばされたアンテナの修復を頼んだら、高額の費用を取られたという相談も寄せられています」(担当者)

 ブルーシートは行政が無料で配布している。人の弱みにつけ込んで高額で売りつける業者がいるようだ。

 今回、とくに被害が大きかったのが県南部の鋸南町だ。市原市のゴルフ練習場倒壊のニュースなどの陰になって注目されなかったが、現在も3660世帯のうち約800戸が停電している。

「館山市や南房総市も被害を受けましたが、両市をクルマで通過した人は鋸南町を見て、『ここはもっとひどい』と驚いていました」と言うのは鋸南町町議の笹生あすかさん(共産党)だ。

「役場がブルーシートを5000枚配ったものの、1軒に1枚と限定されたため、足りない人は近隣の町に買いに行き、道が渋滞しました。町はがれきの山で、家全体が吹き飛ばされて住む場所を奪われた人も少なくない。倒木のせいで山間部に4日間も閉じ込められた人もいます。いま近隣の工務店は忙しくて断っている状況なのに、作業服を着た2人組が屋根の修理を持ちかけたそうです。怪しすぎます」

 笹生さんは9日から、町の様子を写真に撮ってツイッターに投稿。被害を訴えた。県の職員が調査に来たのが台風直撃から3日後の12日夜、森田健作知事が現地入りしたのは14日だった。

「私の友達はテレビ局に『被害を報道してください。お願いします』とメールしました。そのおかげでテレビが実態をリポートし、県が事の重大さに気づいたようです。県の調査が遅れたのは田舎だから軽視され、後回しにされたのだと思います」(笹生あすかさん)

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