大野智の歌声の特徴は?“間”の取り方が非常に巧みな歌唱法

昨年11月のシングル楽曲における配信解禁を皮切りに、彼らの作品は様々なプラットフォームで楽しめるようになったわけだが、今回の発表を経て、より多くの楽曲に容易にアクセスできるようになった。しかもアルバム曲なだけに、「嵐のこの曲をオススメしたいけれど、アルバムを買わないと聴けないのか……」と、悔しながらも家族や友人に対する“布教”の機会を逃してきたファンにとっては、千載一遇のチャンスともいえるのではないだろうか。

 そんな嵐は“国民的アイドル”として知名度は高いものの、どうしてもアルバム収録のメンバーソロ曲などは、歌番組やラジオでも耳にする機会がそれほど多くはなく、もったいないと思っていたのが正直なところだ。そこで本稿では、新たに配信解禁となったラインナップより、嵐のなかで抜群の歌唱力を誇る大野智のソロ楽曲を取り上げつつ、彼のボーカルとしての才能について考えてみたい。

 まず、大野の歌声の特徴として挙げられるのが、幅広いジャンルの楽曲にも適応できる耳馴染みのよい声質だ。グループのなかには、ハキハキとした発声の松本潤らがいるなかで、大野の歌声は芯のブレなさがありながらも決して極端に鋭く尖ってはおらず、歌唱時に感じるアタック音からも物腰柔らかな印象を受ける。柔和で広がりのある声質だ。

 そんな大野の歌声は、どのような楽曲トラックにも上手く溶け込み、そのサウンドとの相性の良さを存分に発揮してくれる。例えば、2012年発売の『Popcorn』収録曲「two」では、大野のソロ楽曲らしい“大人っぽい”トラックの上で、切なさを感じさせながら、曲後半では一番の聴かせどころとして高らかにロングトーンを披露。また、2016年発売の『Are You Happy?』収録曲「Bad boy」は一転して、ダンスミュージック調のドロップが映える一曲に。同曲のラップパートでは、力強いキックに負けないくらい、地に足が着いたロートーンながらも、熱量の高さを感じさせる挑戦的な歌詞を歌い上げていた。

ボーカルとしての唯一無二な存在感を発揮しながらも、トラックを活かすように歌うこともできる大野。2011年7月発売の『Beautiful World』収録曲「Hung up on」が最もわかりやすいが、大野の歌唱法は“間”の取り方が非常に巧みで、これが嵐の歌唱面を牽引するひとつの武器となっているのだろう。個人およびグループの強みとしてライブ披露時にはダンスも加わるが、“大野智”という圧倒的な記名性の高い歌声そのものがすでに、彼のパフォーマーとしての優れた才能だといえるだろう。

 さらに、大野の歌を語るならば、コーラスについても触れておこう。2010年8月発売の『僕の見ている風景』収録曲「静かな夜に」では、大サビで声の柔らかさを活かした澄み切ったコーラスを披露している。また、“コーラス”から話を発展させれば、2006年発売の『ARASHIC』収録曲「Ready To Fly」では、大野以外のメンバーがサビでコーラスとして参加。同曲は、厳密にいえば大野のソロ楽曲ではないものの、ほぼ大半のパートを歌唱しており、メンバーのコーラスが効果的に組み込まれたファンからの人気も高い楽曲だ。

 あわせて、2011年発売の『Beautiful World』収録曲「Hung up on」冒頭では、櫻井翔がラップを披露。「ソロ楽曲でも嵐の楽曲だ」と言わんばかりに、メンバー間の繋がりを活かした新たな試みのソロ楽曲を制作してきた。これらのチャレンジ精神に溢れた楽曲も、前述した“間”の取り方の上手さといった大野の安定感あるボーカルスキルはもちろん、突き詰めればやはり、嵐というグループへの信頼と愛情があってこそ実現するものだろう。

 今回の全アルバム楽曲の配信解禁は、大野の歌声の魅力がますます知れ渡る絶好の機会になるはずだ。また、今回はグループを代表して大野を取り上げたが、そのほかのメンバーも良曲揃いなソロ楽曲をストックしている。そこにダンスパフォーマンスも重なれば、もはやここでは語り尽くせないほど魅力に富んだグループだと言うほかない。

 代表曲「A・RA・SHI」や「Love so sweet」だけではない、これまで広く知られることのなかった嵐のアルバム曲。大野のソロ楽曲を含めて、嵐の作品がより多くのリスナーにまで届くことを心より願っている。そして、大野のソロ曲でまだ未配信のままとなっている「Song for me」や「Take me faraway」などもあわせて解禁してほしい。


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