大野の言葉に「ああ、なんかブァーンとしたやつね」

沈黙の中、松本は大野智に「どういうダンスやりたい?」と尋ねる。

 急な問いかけに、大野はちょっと笑いながら「最初なんかゆっくり……で、いきなりバーンってなる感じ」と直感的に答えた。すると松本は「その“ゆっくり”の場合は、ゆっくり踊る? ゆっくり出てくるみたいな感じ?」と大野のイメージを丁寧に紐解いていく。「なんかムーンウォークじゃないけど、不思議な動きみたいな」と、ちょっとだけ具体的になっていく大野の言葉に、「ああ、なんかブァーンとしたやつね」と今度は松本が擬音語で反応するのが微笑ましい。

 「餅は餅屋」。松本がスタッフと熱く議論を交わす中で、櫻井翔はそんな言葉を口にしていた。松本が考えてくれた演出の中で、最高のパフォーマンスをすること。そのぶん、ラップのレコーディングやピアノの練習など、人知れず努力を続ける。

 「リーダーが出てきてカッコよく踊るさまが見たい」とダンスセクションを託された大野もまた然り。二宮和也は体調不良な相葉雅紀のため、振り付け動画を送ってさり気なくフォローする。松本の仕事に、リスペクトとプライドを持って、4人も自分のできる限りで応えていく。それぞれの頑張りを肌で感じ取り、自分も頑張ろうと奮起する。一生懸命もがく中でも、じゃれて笑い合い、相手を思いやる余裕は忘れない。それが嵐の20年だ。

 そんな20年の集大成となる『ARASHI Anniversary Tour 5×20』の準備期間から、すでに5人は活動休止へのカウントダウンが始まっていた。区切りが見えるからこそ、1日1日がより愛しくなる。一緒にいられるのは、こんなふうに何かを共に作れるのは、決して当たり前じゃないのだと噛み締める。それは、このドキュメンタリーを見ている私たちも同じだ。嵐として走り抜ける5人の“今”を、一瞬たりとりとも見逃せない。

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