非常にゲンのいい神社がこの大野神社なのだ。

「有馬記念は絶対当てたいっ!」。そんなアツい決意で、栗東トレセン突撃取材に立候補したのは本紙・競馬確定面コラム「ハルカ 伸るか! 反るか!」を連載中のSKE48熊崎晴香だ。ただ、右も左もわからない初めてのトレセンでどう取材すれば? そんな時、エスコート役に立ち上がってくれたのは本紙専属競馬評論家の中村均元日本調教師会会長。「智将」に「くまちゃん」が弟子入りし“ONE TEAM”となり、リーチ・マイケルもビックリのド派手な奇襲トライを決める。

「うわー、これがトレセン? 中にいっぱい馬がいるんですよね。早く入ってみたいです」

 初の栗東トレセンを前にして気持ちがはやる熊崎晴香。それを制したのは智将・中村均本紙専属競馬評論家だ。

「ちょっと待って。取材する前に御利益のある場所に行っておこう」

 向かった先は嵐のリーダー・大野智と同じ名前ということで全国的に有名な、栗東トレセン近隣にある大野神社だ。今年のダービー企画「令和のボールドエンペラーを探せ!」で、穴馬探訪の旅に出た智将。奇襲印(★)で勝ち馬ロジャーバローズをズバリ指名して大成功に終わったのだが、事前に必勝祈願した、非常にゲンのいい神社がこの神社なのだ。

「すごい。私にもいい流れが来るといいな」

 熊崎の有馬記念的中を祈って2人でお参り…すると、いきなり“吉兆”が訪れる。突如、空にV字の飛行機雲が浮かび上がったのだ。「おぉ、これは幸先がいいな。熊崎さんが“持っている”証拠だよ。さあ、気分が良くなったところでトレセンに行こうか」

 事前に、有馬に出走する有力馬の一頭、サートゥルナーリアの調教にまたがっている助手が熊崎の大ファンだという情報が、取材班の耳に入っていた。競馬関係者とはなかなか話をする機会がない熊崎も、それが自身のファンとなれば一気に親近感が湧く。さっそく角居厩舎にお邪魔した。

「え~っ! そのTシャツ、私の研究生時代のものですよね? そのころから? すごくうれしいです」

 そう、サートゥルナーリアの調教担当である小滝崇助手は、ガチの熊崎ファン。これなら極秘情報もこっそり聞けそう? 智将&熊崎の師弟コンビは小滝助手に馬房まで案内してもらって間近でじっくり馬を観察した。

「素人目ですけど、体がとても立派ですよね。それに毛ヅヤがとてもいい。ツヤツヤしてとっても奇麗です。中村先生はどうご覧になりますか?」

「うん、確かに毛ヅヤはとてもいいね。個体差というのはあるけど、毛が短いというのは大体が調子のいい証拠。冬は寒いでしょ。人が毛皮のコートを着るのと同じで、普通は毛が伸びる。でも、調子がいいと血液の循環がいいから、体が温まって毛が伸びないんだ」

 熊崎は事前に用意してきた質問を小滝助手にぶつける。

「前走の天皇賞(秋)では6着に負けてしまいましたけど、普段乗っている方として、当時と今では状態はどうですか?」

「前走が決して良くなかったということではないですが、断然今がいいなというのはあります。体のボディーバランスもそうですし、テンションもそう。全然違いますね。最近思うのは、この馬は間を空けたほうがいいのかな、と。神戸新聞杯(1着)の時と同じぐらいの感触がありますよ」

 小滝助手によれば皐月賞を勝った時にすでに有馬記念を走る姿が想像できたという。グランプリへ進む道筋が当時から陣営には見えていたということだ。

 最後に熊崎がぶつけた質問は、ド直球だった。

「ズバリ、アーモンドアイに勝てますか?」

 なかなか答えづらい問題だが、相手が推しメンの“くまちゃん”とあればさすがに小滝助手も答えないわけにはいかない。

「東京の2400メートルだとどうなのかなとは思いますが、中山2500メートルなら、という気はします」

 その口ぶりに、相当な手応えがあることを感じ取った熊崎。小滝助手に丁重にお礼を言って角居厩舎を後にした。

 実はこの取材の合間、熊崎は調教スタンドに行き、サートゥルナーリアに騎乗するスミヨンにも直撃インタビューを試みていた。そこで聞いた言葉の一つがちょっと引っかかっていたという。

「いろいろ話を聞いていた中で、中山競馬場について聞いた時、スミヨンさんがはっきり『実は僕自身は中山はトリッキーで一番乗りたくない競馬場なんだ』と言っていたんです。それが気になって…。どう受け取ればいいですか、中村先生」

「う~ん、ジョッキーがなかなかそこまで言うことはないんだけどね。ただ、それよりも小滝君の言葉は大きいと思うよ。我々も現役時代にいろいろ取材されたけど、こっちも人間だからよく知っている人や仲のいい人にはつい本音が出てしまう。小滝君は熊崎さんの大ファンなんだよね。その人の言葉は何よりも重要なんじゃないかな」

 その言葉にハッとする熊崎。「確かにその通りです。ありがとうございます。角居厩舎のサートゥルナーリア、しっかりマークさせていただきます!」

「いや、それだけでいいのかな?」

 智将の言葉に首をひねる熊崎。

「角居厩舎にはもう1頭いるだろう。注意しなければいけない馬が」

 次のターゲットはあの馬だ。(続く)

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