日テレはジャニーズと「新しい地図」の両取りを実現する

今年8月に、ジャニーズ事務所を辞めて新しい地図として活動する香取慎吾さんが『スッキリ』(日本テレビ系)に出演、同じく稲垣吾郎さんもVTR出演し、話題となりました。日テレはジャニーズ事務所との蜜月が他局以上に濃厚だといわれていますが、なぜ実現できたのでしょうか?

 その裏情報を探るとともに、日テレが1時間枠で30分×2本という新たな挑戦をして好評を得ている新ドラマ『俺の話は長い』についてもアツが紹介していきます!




先週、堂本剛くんの主演ドラマ『金田一少年の事件簿』(日本テレビ系)について書いたけど、このドラマのチーフプロデューサーに名を連ねていたお一人が現在、日本テレビの代表取締役社長である小杉善信氏。

 アツが小杉さんに出会った時はドラマ班にいらして『金田一少年~ 』の他『 家なき子』や『星の金貨』、堂本光一くん主演の『銀狼怪奇ファイル』、三谷幸喜さん脚本で浜田雅功さんが主演を張った『竜馬におまかせ!』、香取慎吾くん主演で話題をさらった『透明人間』、松岡昌宏くん、井ノ原快彦くん、小原裕貴くんで人気を博した『サイコメトラーEIJI』や長瀬智也くんと岡田准一くんが共演した『D?D』、KinKi Kids2人の主演作『僕らの勇気? 未満都市』や、松兄ィと生田斗真くんが出演した1998年の『LOVE&PEACE』等……ジャニーズドラマをいっぱい制作してきた方なのね。

 ジャニーズとの強いパイプを作った第一人者で20年以上も前から「敏腕プロデューサー」と呼ばれていたんだけど、ペーペーのアツたちにも気さくに話しかけてくださったりして、噂とは違って(!?) とても優しいお人柄で記者たちにもすごーく人気があったのよ。どんどん偉くなられたけど、今でもいつお会いしても「おー、元気だった?」なんて声をかけてくださるしね。

 かつての名物会長・氏家齊一郎氏も末端の新米記者にまで「何か不都合なことはないかな?」なんて聞いてくださったりしていたからちょっと似たタイプなのかもしれないけど、カリスマ性があって各界との深く強固なつながりで、世界をどんどん広げていくというかね。

 それでね、小杉社長はドラマだけじゃなくてバラエティーやスポーツ、情報番組全般など全てに精通していて顔も広いから……日テレの事情通によると、新しい地図の3人の復活にも一枚噛んでいるらしいの。

「ジャニーズとの蜜月状態は健在だけど、日テレが新しい地図を番組に出演させたのも小杉さんたちの息がかかっているかららしい。小杉さんのことだから、また視聴者をあっと驚かせるような企画を考えているんだと思う。ただ何事もトップ会談で決まることが多いから現場スタッフは直前になって知るらしくてね。いつもバタバタするそうだよ」

 ほら、以前の記事でも紹介したじゃない? <慎吾のテレビ出演は嬉しいの一言に尽きる。だけど今までどの局よりも早く徹底した“SMAP切り”及び“新しい地図切り”をしてきた日テレが『どーぞどーぞ』とばかり、手のひら返しで素早く動き出した辺りがめちゃくちゃきな臭いし、何だか釈然としない>って。



 でも、小杉さんの息がかかっているとしたら納得。ちょっと意味合いは違うけど、今年は即位の礼に合わせ恩赦が実施されたぐらいだし、来年は東京2020オリンピック競技大会及び東京2020パラリンピック競技大会だってあるし、国際パラリンピック委員会の特別親善大使を務める稲垣吾郎くん、草彅剛くん、慎吾くんが地上波復帰をしたって、もうどっからも(っていうかジャニーズ事務所からも)文句は出ないんじゃないかしら?

 彼らのテレビ復帰を待ちわびている人はいっぱいいるんだもの。願いも込めてだけど、人一倍世論に敏感な小杉社長がその意を汲まないとは到底、思えないのよね。信じてるわ~!


『俺の話は長い』が異色ドラマなわけ
 ……と、汐留でランチをしながらあーだこーだ"いつメン"たちと話をしていたのだけど、急に思い出したかのように編集者のY先輩が「そう言えば生田斗真くん主演の土曜ドラマ『俺の話は長い』は見てる?」と言い出したので、後編はこの面白すぎるドラマの話題を!

 アツが「見てる~。斗真くんが上手くて正直、全然期待してなかったんだけど引き込まれちゃった」と言ったら、我が意を得たりとばかりY先輩は誇らしげに語り始めたの。

 「だよね、斗真の日テレ連ドラ出演は『LOVE&PEACE』以来の約20年ぶりで、今回が日テレ連ドラ初主演作。斗真ファンにとっては待ってましたの作品。しかも1時間ドラマなのに"30分?2話"という新しい形をとっていて、それがジャストサイズで見やすいの。だから斗真くんファンだけじゃなくいろんな人に見て貰えるはずの新感覚ドラマなのよね。

 視聴率は今のところはかなり厳しいけれど、視聴者の評判は上々。何より生田斗真の演技が自然で上手いし、姉役の小池栄子との掛け合いもテンポがよくて最高に面白いから見ていて飽きない。あまり話題になってなくて本当に残念よ。アツ、櫨山裕子プロデューサーと仲がいいんでしょ。何か聞いてないの?」とまたいきなり矛先がこちらに。やっぱりきたよ~。

 櫨Pはこのドラマで“テンポ感”を重視したみたいなの。今の世の中、テレビはみんな"ながら見"でしょ。興味があちこちに向いている忙しい現代人をテレビの前に1時間も座らせることはなかなか難しいと分かった上で、ちょうどいいサイズを探していた様子。それが1時間枠で30分を2本勝負って感じになったんじゃないかな。『金田一少年の事件簿』も手がけた大ベテランの櫨Pだし、まだまだいろいろと仕込んでくると思うわ。……とアツが答えたところでようやく解放。ホッとひと息よ。はぁ、急に振らないで。

 でもね、『俺の話は長い』は本当に面白いの。斗真くんが演じる岸辺満は31歳で独身、実家暮らしの無職男。早朝に原田美枝子さん演じる母親にコーヒーを入れる他はやることなし。朝になってから寝るようなグータラな生活をしながらも屁理屈を言わせたら日本一というダメ男。そんな満の元に小池栄子さん演じる姉・綾子がやってきたの。

 姉の綾子は家のリフォーム中だけ実家暮らしを、と安田顕さん演じる夫と清原果耶ちゃん演じる娘(満にとっては姪っ子)を連れて転がり込んできて、ニートの弟と大バトルがぼっ発するというホームコメディー。キャリアウーマンの姉と職なし弟の喧嘩は両者、口が達者なだけにクスッと笑えるし、でもたまにちょっと共感したり、屁理屈をこねまくる満の哀愁を感じて愛らしく思えてきちゃったりして「負けるな、頑張れ~」と、いつしか応援している自分にビックリよ。まさに斗真マジックね。


だらしない男を「愛おしいダメ男」にする生田斗真の演技
 20年前、『LOVE&PEACE』で生田スタジオに来ていた斗真くんはまだ実家暮らしで、15歳ぐらいだったかな。松兄ィと「生田スタジオに生田斗真がいるよー」なんて言いながらよくからかっていたっけ。生田スタジオの屋上に遊びに行ったきり迷子になっちゃって大捜索したり、マネージャーさんもいないジャニーズJr.だったから、カメラマンの車で実家まで送って行ったりね。

 その頃は松兄ィの真似をしてやんちゃな言動を取ったりして、その度にスタッフから怒られたりしていて。そりゃじっとしていられない騒ぎたい年頃だったし、まだ演技がどうのって段階でもなかったから仕方ないけど。その後すぐに松兄ィと劇団☆新感線の舞台『スサノオ~神の剣の物語』に出演して、舞台稽古を見に行ったら「緊張するー、覚えることがいっぱいだよー」なんて泣き言を言っていて心配したわ。

 でも舞台は大成功してそこからはどんどん演技者としての活動が増えていった斗真くん。Four Topsとして君臨していた頃は「歌って踊れるアイドルとしてのCDデビュー」を夢見ていて、コンサートでもキラキラ輝いていたけど、紆余曲折あって役者の道へ。ハッキリ言って15歳の頃は斗真くんがこんなにいい役者になるなんて思ってもみなかったから、彼が見えない所でどれだけの努力を続けてきたのか、考えるだけで胸が熱くなっちゃうわ。

 この20年、舞台や映画出演の際に折に触れインタビューをしてきたけれど、「あ~、この人は本当に役者になったんだな」と肌で感じたのは映画『人間失格』の時だったかしら。ちょっとした悲壮感を漂わせていて"役者オーラ"が滲み出ていて感動したのを覚えているわ。松兄ィにもすぐ報告しちゃったぐらい。

 そんな斗真くんが満を持して日テレの連ドラに初主演。ファンの皆さん、『私たちの待ち時間は長い 』って感じだったわよね~。とはいえ、このテレビ離れが激しい昨今、秘策はあってもどうなることかと心配していたの。だけど蓋を開けてみたら斗真くんの達者な演技にグイグイ引き込まれちゃったし、美枝子さんや栄子ちゃん、そして櫨P作品には欠かせない顕さんが長いセリフのやりとりで魅せてくださって完璧なのよ。

 あのカッコイイ生田斗真をここまでのダメ男にした本人とスタッフに脱帽よ。ボサボサ頭でヨレヨレのジャージ姿、ヘナチョコな脱力系の後ろ姿といい、どこをとっても満そのもの。現実にいそうなクズ男なんだもの。どうやって満を作り上げのか本人に聞いてみると「えっ、地だから。作ってないよ。俺のオフなんてこんなもんよ、もっとボサボサだもん」って、そんなバカなぁ。

 丁々発止の長ゼリフのやりとりも本当に息ピッタリだけど「みんなで稽古してますよ。長いから大変なんだけどセリフを覚えたかどうか、お互い探りあって。テンポが大事なんだけど何も言わなくてももう合ってきてる。すごいチームワークだなと我ながら感心する」んだとか。31歳なのに優しいお母さんや天敵のお姉さん相手にお小遣いをせびり、不登校だった姪っ子のお世話を5000円で引き受けようとしたり、そのセコさも笑えるところ。

 斗真くんは「ダメ男なんですけど、彼なりの人生のルールみたいなものがある。見えにくいし分かりにくいけど家族に対する愛情はちゃんと持っている男です」とキッパリ。うんうん、伝わってくるよ。不器用さもね。愛おしいダメ男を演じるってホントはめちゃくちゃ難しいもの。それをいとも平然とリラックスして演じる斗真くんには頭が下がるわ。

 脚本家の金子茂樹さんとは何度かタッグを組んでいるけれど「ひねくれ度合いが増していて面白いとしか言いようがない。他人の家のリアルでくだらない大喧嘩を楽しんで貰えたら。気楽に見ていただける作品だと思います」とPR。満独自の"こだわりの言い訳"三昧は一見の価値ありよ。斗真くんの役者としての確固たる力量と自信、精神的な余裕が伺える作品になっていて断然オススメ。飽きずに見られる30分ものだし、スピード感があるからあっという間だしね。毎度のことながら『アツの話も長い』けど、週末の土曜夜10時、寝る前に斗真くんの長い長い言い訳をぜひ一度聞いて&見てあげて欲しいです!


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