ジャニーズを育てた「魂の名言」

通夜・告別式については、ジャニー氏にとって子どものような存在でもあるジャニーズタレントとジャニーズJr.のみで執り行う「家族葬」になるという。



 SMAPや嵐をはじめ、ジャニーズ事務所のタレントたちをここまで国民的な存在にしたのは、間違いなくジャニー喜多川氏の手腕によるものだ。



 とはいえ、誰もが名前こそ知っているが、本人はほとんど表舞台に出ることはなく、人となりは知られていない。



 追悼の意を込めて、芸能界の第一線で活躍するジャニーズタレントに心から敬愛され、彼らに影響を与えたジャニーさんの名言を紹介したい。



 まずは、バラエティにジャニーズタレントが出演し、ジャニー氏の言葉を真似る際に必ずと言っていいほど出てくる言葉。「YOU、○○しちゃいなよ!」だ。



 ジャニー氏の代名詞ともいえる「YOU」には理由がある。東西でジャニーズJr.が300人近くに膨れ上がった所属タレントの顔と名前を覚えられないため、一括して「YOU」と呼んでいるのだ。それが奇しくも、ジャニー氏のフランクな人柄を表し、キャッチフレーズともなった。ちなみに、関ジャニ∞の横山裕(38)だけは、名前が「裕(ゆう)」で紛らわしいため、「ヨコ」と呼ばれていたという。



 また、ジャニーさんは周囲には唐突に思える行動でも知られていた



 今年デビュー20周年を迎える嵐の相葉雅紀(36)。彼のデビューには秘話がある。



 ある日、ジャニー氏から、相葉の元に「YOU、パスポート持ってる?」と電話があった。相葉は「はい、あります」と返事をすると、「じゃあ、ハワイ行こう」と言われ、本人のあずかり知らぬところで、嵐に加入することになったという。ハワイでの嵐結成会見のための、渡航3日前の出来事だった。

同じく嵐の松本がジャニーズ事務所に入所したきっかけも、ジャニー氏の鋭い先見の明があったからこそ。松本が、ジャニーズ事務所に履歴書を送ったところ、ジャニー氏から直接電話があり「今、六本木のテレ朝でレッスンやってるから、来ちゃいなよ」と誘われたという。



 他、オーディション会場には清掃員の格好に変装し、未来のジャニーズタレントたちの様子を観察しているといった話も、たくさんのタレントの口からバラエティで語られている。




■山P&亀梨が語った、ジャニーさんの愛ある演出

 このようなジャニー氏の行動力には多くのタレントが驚かされているようだが、中にはこんなエピソードも。



 2019年6月8日に放送された『Kinki kidsのブンブブーン』(フジテレビ系)で、堂本光一(40)がジャニー氏の「神対応」について語る場面があった。



 光一は、ライブのリハーサルを終え、楽屋に戻ろうとしたところ、ガードマンに止められてしまったエピソードを話し、「(今までに)天下のジャニー喜多川氏も止められてるので」と、ジャニー氏も同じような経験があるのだと告白。「“ジャニーさん、止められてる!”って大爆笑していたらさ、ジャニーさんが、“この警備会社は優秀だね。ちゃんと仕事してるよ!”っていう。ジャニーさんカッケーな!」と語り、その場で声を荒げるのではなく、警備会社の仕事ぶりを評価するジャニー氏の視点に感動したという。



 また、2017年8月17日に放送された『VS嵐』(フジテレビ系)で、山下智久(34)が亀梨和也(33)とともに、音楽番組に出演した際のジャニー氏の愛あふれるエピソードを明かした。

その日、2人は黒い衣装を着用していたが、ジャニー氏に「YOUたち黒くて見えないよ」と言われたという。しばらくしてジャニー氏は赤いバラの造花を差し出したという。2人はそのバラを胸ポケットに挿して番組収録に臨んだといい、山下は「(ジャニーさんの)愛だなと思った」と語っている。



 また、現ジャニーズアイランド社長の滝沢が幹事となり、2014年のジャニー氏の誕生日会を催した際のエピソードを滝沢自身が、ラジオ『タッキーの滝沢電波城』(ニッポン放送)で語っている。“恥ずかしがり屋”のジャニー氏は、自身の誕生日を盛大に祝われることに照れ気味で、当初は逃げ回っていたが、帰り際には「本当にみんながこうやっていい子に育って、僕は本当に幸せだよ」としみじみ漏らし、この言葉を聞いたジャニーズタレントたちや関係者は感動に包まれたという。


 ジャニーズタレントを愛し、愛された「ジャニーさん」。不世出のプロデューサーが遺したものは、いつまでも心に残り続けるだろう。

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