草なぎ剛「初心忘るべからずで、頑張っていこう」

好きなものが買えて、大事に使う。それができる今は幸せ

 連載244回にちなみ、数字の話ということで…以前は「男は30歳から」みたいに、数字で目標とか何か指針みたいなものがあったけど、最近は難しいな。先のことは本当に分からないから。自分がいくつまで生きるかだって分からないし。まあ、だから、貯金は全部使って死のうかなと思ってる。貯金してもしょうがないなと思ってて。自分で稼いだお金は自分で使う。もういっぱいお金持ってるからさ、使わないと間に合わないと思って(笑)。だから突き詰めて考えると、好きなものがあったらそれが買えて、とことんまで大事に大事に使う。それができる今は幸せな状況なんだけど、自分が欲しいと思ったものはもう買ったので、そんなにいらないなって。何一つ不自由してないから、もしかしたら僕は世界で一番幸せなんじゃないかと思ったりする…。何だかヘンな話になっちゃったね、244回目の“お気楽”は(笑)。

■ 応援という投資に、お返ししないといけないな

 それもファンの皆さんが僕に応援という投資をしてくれるからこそなので、僕は誠実にちゃんと形にして皆さんにお返ししないといけないなと思っています。元号も新しく令和になる。世の中の空気も、自分の取り巻く環境も、自分の細胞すらも常に新しく変化する時期。心機一転、初心忘るべからずで、頑張っていこうと。

 それが5/4土から京都劇場で上演される「家族のはなし PARTⅠ」という舞台であります。あしたから稽古に入るんだけど、あまり経験がない難しさなので、楽しく苦しむ毎日になると思います。昨年やった舞台「道―」や「バリーターク」の非日常的な中での話とは全く逆で、「家族のはなし?」は日常の中の緩い、ほわっとした感情でお客さんの心をつかんでいかないといけない。たわいのない普通のテンションの会話で始まっていく中で、お客さんをどう引っ張っていくか、すごく難しいなと。初めての挑戦だと思ってます。

■ 「蒲田行進曲」の小夏とヤスを思い出す

 今回は2本立てで、第1話「わからない言葉」では僕はイヌ役を、第2話「笑って忘れて」は、小西真奈美ちゃんと夫婦を演じます。2人の夫婦は、全く関係はないんだけど、やっぱり僕は「蒲田行進曲」('99、'00年)のヤスを思い出すんだよね。そういう要素は今回全くないけど、稽古に入る前の今の段階だと、何か近い感じになるかなと。2人だけですごい掛け合いがあるんですよ。それが20年前、真奈美ちゃんとやった小夏とヤスを思い出して。「蒲田行進曲」のヤスは、階段落ちに向けてどんどん狂気に陥っていくんだけど、実は最初の方はとても優しい人でね。今回の役は、何でも受け入れてくれる、そのころのヤスを思い出すのかな。「笑って忘れて」は、優しい夫婦の話で、笑わせると奥さんが記憶をなくしちゃうんですね。彼女のことを受け入れて、何度も同じようなことをずっと説明してあげる。その優しいところに、僕は悲しさが出てきちゃうんじゃないかなって。すごい面白いんだけど切ない。いや、分かんないよ、稽古をやってみないと。ヤスを意識して演じようとかもちろん全く思ってないし、稽古に入ったら一切そんなこと思いもしないだろうけど、真奈美ちゃんとなら、きっと化学反応が起きるだろうなと思うし、いろんなものを超越できるような素晴らしい芝居になっていくと思う。それだけ僕はすごく信頼してる。

 きっと稽古場でどんどん変わると思う。初日に全く違う感覚で板の上に立ってる可能性もある。京都へぜひお越しください。

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